『GODZILLA KING OF THE MONSTERS』感想 求めていたものはすべてここにあった
俺は待ちわびたぞ・・・!この映画を・・!2年間!!!
金曜ロードショーでも放映された『キングコング 髑髏島の巨神』のラストでゴジラ、モスラ、ラドン、そしてキングギドラが描かれた壁画がスクリーンに映し出されてから2年。私は...いや、全世界の怪獣オタクたちはこの映画の公開の時をずっと待っていました。三大怪獣組の登場が決定し、公式アカウントが投稿したオキシジェンデストロイヤーの画像、17体の怪獣の登場の発表、ドハティ監督のインタビュー。この映画の公開までの思い出は数え切れません。
そんな2年間上げ続けてきたハードルを越えてくれるのか・・・?という不安を封切直前になって抱えていましたが
軽々と越えられました。ハードル。
以下ネタバレを含みます
ゴジラ(1984)からFINALWARSまでのオマージュがされてきた作品ってそれこそ小説の『怪獣黙示録』、『プロジェクトメカゴジラ』くらいだと思うんですよね。それでいよいよそれらのオマージュを拝むことができたわけですが、まあこんなに楽しいものなのかと。ゴジラとキングギドラが対峙するのはVSキングギドラですし、ゴジラとギドラが戦っているときに別の怪獣とモスラがバトルするのはFINALWARS、倒れるゴジラの上にモスラがかぶさる構図はVSメカゴジラのラドンを思い出さずにはいられません。
1作目でゴジラの命を奪った芹沢博士が今回はゴジラに命を与える立ち位置になったのはもはや感動の域です。
さらにオマージュ一辺倒ではなく唸ってしまう新しい提案があったのも面白いポイントですね。
例えばキングギドラの歩行シーン。羽を地につけたモンスターハンターのティガレックスのような体勢はかっこよかったですし、地上での機動力があることの説得力が補強されていてとてもよかったです。ラドンに三枚目気質なキャラを持たせることでキングギドラとキャラ被りが起きないように手が加えられてたのも私はアリだと思います。「Rodan say Yes.Yes.」(ラドンもそうだそうだと言っています)を聞きたいですね。
映像も本当にお金かかってるだけあってかなり良かったです。操演ではないキングギドラはあんな動きもできるのかという驚き、光線の迫力、滅んだ街並み、どれをとっても一級品でした。
そしてエンドロールで明かされた髑髏島に新怪獣が登場したこと、モスラであろう卵、ゴジラとキングコングが戦うさまを祭りのように見ている人間の壁画、ラストで内定したであろうメカキングギドラなど次作も楽しみで仕方がありません。
また苦しくも楽しい「待ち」の期間がやってきますね。